小学校に入学すると、子どもたちの世界がぐっと広がっていきます。
新しいお友達ができ、そのお友達と学校が終わってから、自転車で遊びに行ったり、公園でわいわい時間を忘れて遊んだり・・。
ついこの間まで、保育園児・幼稚園児だったのが嘘のように、一気に行動範囲が広がっていくんですね。
そんな子どもの姿を見て、ほほえましくなるのと同時に、うちの子は、今どこで何をしているんだろう・・なんて心配になることも。
大切なわが子が危険な目に合わないためにも、子どもの防犯対策について、各ご家庭で話しあう必要性がありますよね。
子どもの防犯対策にはどんなものがある?
我が家もそうでしたが、小学校3年生までは「学童」を利用していました。
しかも、校内の空き教室に設けられていたので、放課後、そのまま校内を移動すればいいので、子どもも親も安心でした。放課後や長期休みなど、学校のように大勢で過ごせる場所があれば助かるのですが、どうしても子ども一人だけで過ごさなければいけないときがでできます。
その時のために、日頃から、子ども一人の時でも安全に過ごす方法を家族みんなで話し合っておく必要があります。
まず、それぞれのご家庭で、子どもとの約束事をつくり、命を守るために、必ず守らせることです。
わが家の場合、
- 知らない人に声をかけられても、絶対についていかない
- 学校から帰る時は、なるべく一人で帰らない
- もし一人で帰る時は、家やお店が多い大通りを通る
- 遊びに行く時は、いつ、誰と、どこでを必ず伝え、5時までには帰る
- 身の危険を感じたら、大声を出して逃げるか、防犯ブザーを鳴らすか、そばの家やお店に逃げる
といった5つの約束事をかわして、口うるさいほど声がけしていました。
子どもは関心が薄いことは、すぐ忘れてしまうので、何度も繰り返し伝えることを意識していました。
次に、登下校の道のりや自宅周辺の環境、交通量をチェックすることです。
小学生になると、登校班がないところは、一人で登校することになります。うちの地区もそうで、一人登校でした。一人で行かせるのがとても心配で、入学前に、子どもと一緒に登校する道を実際に通って、
- 危険な場所がないか
- 車通りはどうか
- 何かあった時逃げ込めるお店や住宅があるのか
などを子どもと一緒に、一つ一つチェックしていました。
時間帯をずらして車で通ってみると、朝よりも人通りがなかったり、街灯がなく、暗かったりなど、同じ場所でも雰囲気が違って感じることもありました。
子どもも実際通ってみて、ここが危なくて通るのが怖かったとか、こっちの道の方が、冬は道幅が広くて安全だとか、大人では気づかないような気づきを教えてくれるので、1度決めたルートも日頃からコミュニケーションをとって、定期的に見直すことも必要ですね。
そして、防犯対策でいちばん取り入れやすいのが、子どもに防犯グッズを身につけさせることではないでしょうか。
その一つが防犯ブザーです。自治体によっては、入学のお祝いとして、生徒全員に無料で配布しているところもあります。
危険な目にあったときに、すぐにブザーを鳴らせるように、ランドセルのベルト部分に下げるなど、子どもが手に届くところに装着する必要があります。
また、GPS機能付き携帯を持たせるのもいいでしょう。GPS機能付き携帯を持たせていれば、子どもがどこにいるのかがすぐに把握できるのでとても重宝するグッズです。
防犯グッズを揃えることはとても大事なことです。自分の命を守ってくれる道具なので、ふざけて鳴らしたり、遊びで使うことがないように、いざという時に、正しく使えるように、日頃から確認しておくことが大切です。
子どもだけの留守番の注意点!防犯対策で大切なこと
今では、子どもは高校生になったので、一人で一日中留守番することも多く、子ども自身も慣れていますが、小学生の頃は、一人っきりで留守番をできるだけさせないようにして、留守番することがあっても短時間にしていました。
その際、子どもにしつこく言っていたのが、
- 家のでんわには絶対でない
- インターフォンが鳴っても絶対出ない
- 子ども一人の時に友達は呼ばない
- ドアには必ずかぎをかける
子どもの成長と共に、決まり事も変化していて、あらかじめ荷物が届くことがわかっている時の受け取りはお願いしたり、私が不在の時に、友達が遊びに来ることもあります。
なくなった事柄もありますが、鍵の施錠は、今でも毎度毎度言っています。
あとは、私が仕事から帰る時は、必ず子どもに連絡し、休憩中もメールして、安否確認をしています。これらは、今でも欠かさず続けています。
習い事に一人で行かせるのはいつから?対策は?
子どもが犯罪や事故に巻き込まれる危険を心配するのが、塾や習い事への行き帰りではないでしょうか。親が送り迎えできれば問題はないのですが、仕事をしている共働き家庭では、そうもいかないこともあります。習い事の時間帯によっては、帰りも遅くなることも珍しくはないですよね。
そのような時も、子どもとのルール作りが必要です。習い事は、学校への登校よりも自由なルートで習い事の場所に向かうことができるので、危険度が増します。だから、親子で話し合い、習い事へのルートを決めておき、徹底的に守るにさせることです。
子どもを探す時も行き違いなど起こりにくいので、親としても安心できます。
あとは、前記しましたが、GPS付き携帯を持たせるのも一つの方法です。子どもを探すことも簡単にでき、習い事の場所にちゃんとついているかの確認もできます。子どもの防犯のために必要なグッズをしっかりと見きわめ、購入することで、子どもの安全に手助けとなる使い方を、私たち大人が、定期的に教えていくことが重要です。
まとめ
子どもの防犯対策では、日ごろから親子で話合う環境を作り、双方が納得するルール作りをすることが大切です。
子どもは「危険」といわれても、どういうふうに危険なのか?何が危険なのか?がイメージできないこともあるように感じます。
特に低学年の子は、それまでの守られた環境が当たり前となっているため、自分では危険を察知することが難しいのです。
そういった子でも、親が日ごろから話し合う場を提供し、少しづつ考える環境を整えてあげることで、考えられるようになると思います。
また、防犯ブザーの使い方、GPS付き携帯を持たせることで、万が一のときに備える準備も大切ですね。