私は小学2年生の長女と保育園に通う3歳児を育てながら、プログラマーとして日々働いております。そんな私の最近の楽しみは、長女が少しプログラミングに興味を持ってくれるようになったことです。
近所にロボット教室がありますが、もうすでにいくつもの習い事をしているし、月謝も1万円以上するため、自宅でプログラミング学習できないかと考えていました。
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そんなとき、PCいらずでプログラミングが勉強できる小学生向けドリルの存在を知りました。
新学習指導要領で、2020年度から学校現場でプログラミング教育が導入されることが決定したことから、子どもにプログラミングを習わせたい。でも、どれが良いのか分からないと思っているご家庭には是非おすすめです^^
PCいらずでプログラミングが勉強できる小学生向けドリル
PCいらずでプログラミングが勉強できる小学生向けドリルは『ドリルの王様 楽しいプログラミング(1・2年)』です。
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おすすめ理由は、鉛筆と消しゴムさえあれば良いという取り組みやすさと、734円という価格ですね。楽天なら送料無料というのも評価高いです。
まさに、漢字ドリルや計算ドリルと同じ感覚で取り組めます。
でも、プログラミング学習と聞くと、パソコンやタブレットが必要というイメージですよね?
実は私もそうでした。
なので、長女にはタブレットでできるスクラッチJrや、ビスケット(viscuit)をやらせてみたり、ラズベリーパイ、マイクロビットといった簡易PCを与えてみたりしました。
タブレットはもともと私が持っていたAmazon fire タブレットがあったので、それを与えていました。
しかし、反応はいまいち・・・。
興味はあるけど、レベルが上がって複雑な部分になっていくと

そこまではいいや

えっ?!ここからが楽しいのに・・
というように、途中でやらなくなってしまうことが多かったのです。
私の経験からすると、HTMLファイルに「こんにちは!」と文字を入力すると、画面に「こんにちは!」という文字が表示されたときの、『自分が作ったものが自分の思った通りに表示される、動く』ということに感動を覚えたのですが、そうではないらしく。

自分でイメージした通りに動くと楽しいでしょ?

そりゃそうでしょ(苦笑)。というか、画面タッチしても反応しないから楽しくない
という反応でした。
今の子どもって、生まれた時からパソコンがあり、親はスマホを操作し、ゲームに慣れ親しんでいるので、自分でものを作って動かしたときの感動って得られにくい環境なのかもしれません。
もしくは、もっと複雑な操作ができるようになる高学年になれば、レベルの高いプログラミングも組めるようになるために楽しさが増すのかもしれません。
小学校低学年のうちは、できる範囲が限られているために、楽しい!と感じるレベルまでは年齢的に到達しないのかもしれませんね。
そう考えると、最初からパソコンやタブレットを与えるだけがプログラミング学習ではなく、技術ではなくプログラミング的思考力を育てる訓練に重点を置いたほうが良いといえるでしょう。
プログラミング的思考力とは?
私たち現役プログラマーがシステムを構築する際に、いきなりパソコンの前に向かって作業はしません。
まずクライアントの要望を聞き、クライアントが欲していることを理解することからスタートします。
つまり、先に完成形の全体像をしっかりと把握してから開発作業にはいります。
ゴールを明確にしたうえで、そのゴールにたどり着くために必要なこと、必要な手順を逆算的に考える必要があるのです。この作業はシステムを作るうえでとても重要な作業です。たとえるならば、料理のレシピ、プラモデルの設計書と同じです。
もっと簡単に言うと、目的地にたどり着くための地図のようなものです。
プログラミング的思考力とは、地図を片手にルートを決定したり、ガソリンの使用量を考えて給油のタイミングを考えたり、道路の混雑具合を事前に調べたり、有料道路と下道をうまく使い分けたり。
レンタカーを借りる場合でも、一緒に行く人数によって車のサイズも変わるだろうし、荷物の量や、行く場所によって車の種類を変えることもありますよね。
プログラミング的思考力っていうと難しく聞こえますが、計画力だと言い換えてもいいかもしれません。
必要なのは、ゴールから逆算で考えることなのです。
では目的地までのルートを決めるとき、車が必要でしょうか?
必要じゃありませんよね。地図を見ながら道を調べ、「ここで昼食を食べよう」「高速はここから乗ろう」「目的地まで3時間かかるから、1時間ごとに運転は交代しよう」ということが決まって始めて、車に乗り込み出発するのです。
何も計画なしに見切り発車しては、途中で迷子になるかもしれないし、ガス欠になるかもしれません。
もう分かったかと思いますが、プログラミングにおけるパソコンやタブレットは、車と同じですね。
大事なのは車が上手に運転できることではなく、目的地まで無事にたどり着けることです。事前の計画がしっかり整ってさえいれば、特別なライセンスは必要ないのです。逆に自動車のA級ライセンスがあっても、勘だけで目的地にたどり着くのは難しいですよね。
それだけ、事前にしっかり設計するというのは大事なことなのです。
そうなんです。全くの初心者がプログラミングを学習するときにパソコンやタブレットは、必ず無ければならないものではないのです^^
『ドリルの王様 楽しいプログラミング(1・2年)』の内容
長女は今月小学2年生になったばかりなので、我が家は『ドリルの王様 楽しいプログラミング(1・2年)』を購入しました。ドリルは、1・2年向け、3・4年向け、5・6年向けと、2学年ごと3種類あります。5・6年生向けは、「配列」や「データ活用」となり、難しい考え方が求められるようになります。
1・2年向けの内容は、
- 順序
- 繰り返し
- 分岐
- 変数
- コンピュータの考え
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3・4年向けの内容は、1・2年向けの内容に
- 関数
- アルゴリズム
が加わり
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5・6年向けの内容は、
- 配列
- データの活用
- 移り替わり図(状態遷移図)
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となり、かなりレベルが上がります。
購入した1・2年向けの内容は、
見本と同じになるように積み木の積み上げ方を考えたり
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図を指示された順番通りに描いたり
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同じ動作の繰り返しを色塗りで考えたり
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分岐を使って亀を目的の場所に案内してあげたり
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クイズ感覚で楽しめる内容でした。
大人がやると、そんなの簡単。こんなの買って何になるの?
と感じてしまうかもしれませんが、小学1、2年生が、物事を逆算して考えるのは簡単なことではありません。国語や算数といった普段の授業で必要な物の考え方とは違う考え方が必要となるのです。
大人は簡単という点では、親が子供に教えやすいと言えるので良いことですね。
ドリルの王様 楽しいプログラミング(1・2年)は、一部内容を無料で公開しているので、気になった方は参考にしてくださいね。
ドリルの王様(一部無料公開)
まとめ
私は普段からシステムを作る側なので、日々感じていることがあります。
それは、漠然とした考えの中では、漠然としたものしか作れないというものです。
プログラミングはAI(人工知能)のように、自分で物事を判断して適切に処理してくれるわけではありません。事前にしっかり物事を想定して、考えられ得るケースのみに対応する処理を用意するものです。
人間のように想定していないトラブルがあったときに、その場で臨機応変に対応を変えるということは出来ないのです。
しかし、多くの人はそれを理解してくれません。システム変更が簡単に行えると思っているのです。
積み上げた積み木の一部を、形の違う積み木に変えるためには、上に乗っている積み木も一度どかす必要があるし、場合によっては上の積み木のサイズも変更しなければいけないかもしれません。
積み木だとイメージができても、システムだとイメージができないんですよね。
これからの時代は、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ビッグデータがごく当たり前に扱われるようになると言われています。
プログラミングの知識は「あるといいもの」ではなく、「なくてはならないもの」に変わっていくと思います。
今回紹介した、「ドリルの王様 楽しいプログラミング」は、まだプログラミングを学んだことのない子どもが初めて触れるプログラミング学習に相応しい内容だと思うので、是非みなさんも繰り返し挑戦し、楽しくプログラミングを学びましょうね。