学童保育が全入でも安心ではない!!メリットとデメリットの対策法

スポンサーリンク
Pocket
LINEで送る

長女が小学1年生になって10ヶ月が経ちました。学校生活にもすっかり慣れ、毎日楽しく学校に通っています。

私たち夫婦は共働きのため、長女は小学校に併設された学童保育にも通っています。

長女が学童で過ごすのは、放課後と夏休み、春休み、冬休みの長期休暇と、学校の振替休日です。

私達が住んでいる地域は、学童保育は100%入れる「全入」ということになっており、一定の条件を満たせば、希望する全ての児童が学童に通うことができます。

保活も盛んな地域のため、希望者全員が学童に通える「全入」というシステムは親としてもとても心強く、安心して子供を入学させることができる。と、考えていました。

ただ実際に、子供が学童に通うようになると全入制の良い面、悪い面などが見えてきました。

学童の全入とは?

「学童にも待機児童がいる」という話や、「小学3年生になったから学童追い出させちゃった」という話を聞いたことがあるかもしれません。

学童も保育園同様に定員が決められているために、学童に子供を預けたくても親の勤務時間が短いことや、平日に休みがあるなどの理由から優先順位が低く学童の待機児童になってしまう地域もあります。

また学童に入れても、通常は学年が低い子が優先されるため、学年が上がるにつれ退園を求められることもあります。

学童に入れなかった子供は、親が仕事を調整するか、習い事で時間を埋めるか、鍵っ子となって親が帰るまで一人で留守番することになります。

近所に、祖父母宅があればいいけど、全てのご家庭がそうとは限らないですよね。せっかく保育園に預けながら仕事を続けたとしても、学童に入れないってことで仕事を辞めざるを得なかったママが沢山いました。

子供の小学校入学を機に、働きに出ようと思っていても学童に預けられないために諦めるママもいました。

そうした問題を失くすために、私が住んでいる地域では「全入」という方法で学童に通う条件さえ満たせば、全ての児童が学童に通うことができます。

他の地域の条件は分かりませんが、私の住んでいる地域の条件は、保育園の入園条件よりも緩く、「親の勤務時間も14時30分までに自宅に帰宅出来ないこと」となっております。つまり、フルタイム勤務ではない、短時間のパートの人でも子供を学童に預けることが可能となっています。

そのため子供の小学校入学を機に、フルタイム勤務からパート勤務に変更しても学童に居続けることができるため、仕事をセーブするという選択も出来るようになりました。

学童全入のメリットは?

保育園に通わせることができない短時間パート勤めのご家庭も学童に通わせることができるということは、

他のご家庭の勤務状況を気にすることなく、家庭の都合に合わせて仕事を選ぶことができる

ということです。

それまでは、保育園という定員が決まったところに定員以上の希望者がいたため、他の家庭より高い点数を維持する必要があり、仕事をセーブしたくとも、セーブしすぎると保育園に通わせることができなくなるというジレンマがありました。

延長保育のある幼稚園や、こども園の普及も進んではいるようですが、それでもまだ朝の保育時間や、給食、夏休みなどカバーしきれない部分も沢山あって、子供を保育園に通わせるというメリットは大きいと思います。

そういった家庭が、ようやく子供の小学校入学のタイミングで一度仕事を見つめ直すことができるというのは、とても良いことだと思います。

小学生になるタイミングで仕事を始めたいと考えているご家庭にとっても、いきなりフルタイム勤務でなくてもいいので助かりますよね。

学童全入のデメリットは?

全入の1番デメリットは、児童の数が多いということです。

長女の通う小学校は各学年5クラスあり児童数が多い小学校ということもあって、学童に登録している児童数は190名です。

190名というのは、ほぼ1年生の全学童数と同じです。

それだけの人数が放課後になると、学校に併設された学童の校舎に移動し過ごします。登録児童の全てが毎日必ず学童に行くわけではありませんが、それでも相当な数になります。

100名以上が一つの空間で数時間一緒に過ごすので、トラブルも起きます。トラブルは友達同士だったり、上級生によるいたずらだったりと様々です。

長女は保育園に通っていたこともあって、同じ保育園だったお友達が一緒でしたが、幼稚園に通っていた子の中には、入学直後は学童に友達が一人もいないということもあったようです。

また、長女の保育園は子供12人に対し、担任の先生一人がついていたため、常に大人の目の行き届いた環境で、少しのトラブルでも丁寧に対応してもらっていたのですが、学童では大人一人が何十人もの子供を見なくてはいけないため、ちょっとしたイタズラは見過ごされることが多かったです。

おそらく保育園から上がった子の多くは、大人数で過ごす環境に慣れていないために、周りの子のパワーや、ごちゃごちゃした雰囲気にストレスを感じてしまうこともあったようです。

そういったギャップは保護者間でも感じることがあります。学童は基本的には保護者間の集まりも無く、お迎えの時間帯が毎日同じであっても挨拶もほぼ無いし、名前すら知りません。それで何の問題もないのですが、はじめのころは「こんにちは」の挨拶すら返さない保護者には違和感がありました。

保育園以上に様々なご家庭があるため、私の常識が相手の常識とは限らないと思うことも大切です。とくに、トラブルがあったときには。

言葉は悪いかもしれませんが、のんびりした子や気の弱い子は次第に自分から離脱していく傾向があると思います。家庭環境にトラブルを抱えた子というのは、どうしてもいるので、そういった荒れた子からの意地悪にも、上手く対応できる子は長続きすると思います。

多くの子供を受け入れてくれるということは、複雑な子も受け入れてもらえるということなので、よほどのことが無い限り、その子も退園にはなりません。

これはとても歯がゆい問題で、多くの保護者が「ひどいことされた」と訴えても、トラブルを起こした子を退園させるのは簡単ではないようです。そうなると、トラブルを避けるために周りの子が次第に学童以外の環境を求めるようになります。

せっかく「全入」であっても、小学2年になるころには半数近くの児童が学童を退園しています。

子供の小学校入学を機に、仕事をセーブしたいと考えているご家庭にとっては、それでも何とか対応できるのかもしれませんが、保育園時代と同じように仕事をしたいと思っている場合には、子供が学童を嫌がるようになったときの次の選択肢が無く、とても悩んでいるご家庭も多いです。

学童以外の過ごせる場所としては、習い事に通わせたり、民間の学童に通うという選択肢があります。

ただ習い事の場合、レッスン時間は約1時間で、親の帰宅前に習い事が終わってしまうこともあります。学童は習い事が終わったからといって戻ってくることは認めていない場合が多く、習い事終了後に過ごす場所の確保も必要になります。

民間の学童は、サービスという点では素晴らしいですが、それに伴う費用も高く、1ヶ月5万円を超すのが一般的です。

放課後子ども教室がある地域では、親が働いている働いていないに関わらず月500円ほどで放課後子供たちが過ごせる場所を提供してくれているようなので、放課後子ども教室があれば、学童と併用して活用すると良いですね。

まとめ

学童は、その環境に合う子であれば最高の場所になります。しかし、その環境に馴染めない場合は子供にとっても辛い環境になります。

我が家の長女は、「校庭で遊べるのは楽しい」「おやつがもらえるのがいい」と学童に対しては、今は楽しいと感じているようです。それでも、仲のいい子がお休みのときは「今日は遊ぶ子がいなかったから一人で絵を書いたり本を読んでいた」と寂しそうにします。

1学期のときには、同じ1年生のトラブルメーカーな女の子と同じ班になってしまったため「学童に行きたくない」と話す時期もありました。

他のママに聞いても「学童が楽しいということもあるけど、夏休みなどは毎日になるからイヤになってしまうみたい」「気が弱いから他の子からちょっかい出されてもイヤと言えないから心配」「上の学年の男の子が乱暴で1年生の男の子をイジメることがあったため、ついに退園させられたみたい」といった話も頻繁に聞きます。

子供が安心して過ごせる環境であれば、全入制はとても助かる仕組みですが、学童に入れたとしても子供がトラブルに巻き込まれやすい環境なら、結局は学童を嫌がるようになり、学童以外の場所を探すことになります。

学校がある平日はほとんど行かないけど、夏休みや振替休日のときには渋々学童に行ってもらっているというご家庭も少なくありません。夏休みも毎日預かってもらえることを考えると、学校がある日は行かなくても年間8万4000円(月7000円)でも仕方ないと考えているご家庭も多いです。

学童に対する感じ方は、住んでいる地域や子供の性格、周りの環境によって全然違うものになると思います。条件も月謝も場所によって大きく変わります。

学童でのトラブルの多くは児童間によるものなので、「全入」のメリット、デメリットをしっかり考えたうえで、子供の放課後の過ごし方を決めていただければなと思います。

またもしものときに備えて、一人で留守番できるように、少しづつ練習させることも大事だと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする