保育園年長さん勉強は必要?幼稚園卒と差が出る事柄

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長女が小学生になって半年が過ぎました。我が家は共働きのため、小学校入学前は定員60人の認可保育園に通っていました。年長クラスのときの人数が13人だったのに比べ、小学校は1クラス35人。

保育園から同じ小学校に入学した子は7人いるけど、赤ちゃんのときからほぼ同じメンバーで過ごしてきた保育園時代とは、環境が大きく変わり慣れるまでは少し時間がかかった長女ですが、半年が経って少しづつクラスの子とも積極的に関われるようになってきました。

また、小学校に入学して改めて思ったのは、幼稚園出身の子の多さ。おそらく保育園出身と幼稚園出身の子の比率は1対4ぐらい。1クラスに保育園出身の子は約2割ほどしかいないように思います。

そうした環境になって、「小学校入学前にもっとしっかり勉強させておけばよかった」と思うことや「もっと練習させておけばよかった」と思うことも。

長女の半年間の小学校生活を見て、親なりに感じたことをまとめて見たいと思います。

保育園年長さん勉強は必要?

ズバリ言ってしまうと、保育園に通う年長さんでも勉強する時間は必要だと思います。それはクラスで1番になるためではなく、子供が自分に劣等感を抱かさないためにです。

長女が小学生になって約1ヶ月が経ったころの初めての授業参観に行ってみて強く思ったのは、幼稚園に通っていた子との差です。

長女の入学した小学校は、学区がそこだったという理由だけで決めた、ごくありふれた公立小学校です。1学年5クラスあるため大きめの小学校だとは思いますが、近隣の小学校も全て1学年4クラスあるので、特別大きいという印象はありません。中学校受験する子も多くない印象です。

私が住む地域は都心まで電車で30分ほどの距離にあり、都内への交通の便が良く、共働き家庭が比較的多く住む場所です。毎年の認可保育園申し込みでは、1000人近くの人が申し込みを行い、待機児童も出るほどです。

長女が通う保育園は、1クラス13人に担任の先生が1人。このあたりの保育園としては特別多すぎでもないし、少なすぎでもない人数でした。

近隣の保育園では、教育に力を入れたり、習い事の時間を設けたりする保育園もいくつかありましたが、多くは長女の保育園と同じように、教育といった観点に重きを置かない、子供の自主性を尊重する保育を行うことをモットーとした保育園が多かったように感じます。

過去に何度か何人かの保護者から「勉強の時間を設けて欲しい」という要望があったようですが、長女の保育園では

子供自身が質問してきた場合、強い興味がある場合には、自由時間に平仮名をしたり、文字を読ませたりすることもありますが、保育園側から積極的に勉強の時間などを設けたり、強制したりすることは一切しません

という説明があった。と後から聞きました。

そういった経緯を知っていたので、長女が年長になったときも保育園で平仮名を教えてもらったりすることは難しいと覚悟していました。

それでも通信制の教材を受講したり、好きなキャラクターの絵が書かれている平仮名帳を買い与えたり、キラキラした鉛筆を選んであげたりと、少しでも勉強に興味を持ってもらえるように気をつけました。

そうです。保育園で長時間机に座って勉強することをしていないこともあって、30分であっても机の前でジーッと何かに集中して座っていられないのです。

まずは、机の前に座る練習を

長女は、机の前に座って作業するのが好きじゃなかったようで、ジーッと座って絵を書いたり、折り紙をするよりも、身体を動かして走り回っていたいタイプでした。

そのため、勉強よりも先に机の前に座らせる練習からしました。

最初は、お絵かきや塗り絵を用意したのですが、「お絵かきや塗り絵は保育園でもやるし、好きじゃない」との一言で、10分も続きませんでした。

その次に用意したのが、折り紙です。塗り絵やお絵かきと違って、一緒に何か作ることからスタートしました。でも、折り紙は「作りたいもの」=「簡単に作れるもの」とは限りませんよね?次第に、親子で一緒に折り紙から、子供が作って欲しいものを親の私が一人でせっせと作る折り紙に変わってしまいました。

そうなってしまうと、長女が折り紙としている間私も付きっきりで折り紙をしなければいけません。しかも、求めるレベルもどんどん上がっていき、一つの作品を完成させるだけで20分かかることも・・・

さすがに毎回付きっきりというのは私が続けられず、次に取り入れたのは粘土でした。粘土は保育園でも時々やるみたいですが、長女一人でも1時間ほど座って遊んでくれました。

机の前に座らなくとも、ブロックやお絵かき等、座って何かを集中して作業できる子であれば、小学校にあがっても授業中にジッーと机に座っていられると思いますが、長女のように

  • 1.保育園でも机の前に座る時間が少ない
  • 2.身体を動かす方が好き

といったようであれば、30分でも良いので、何か好きなことをして机の前に座る練習をさせると良いと思います。

平仮名は書ける、読めるがスタンダード

私の小学生のイメージは、入学時は自分の名前さえ書ければ、あとは徐々に覚えていけば良いかなぁと思っていました。なので、50音は練習させていましたが、「じゃ、じゅ、じょ」といった小さい「や」を使ったものや「ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ」などの濁音などは、あまり練習させたことが無かった気がします。

もちろん入学してすぐは、50音から授業がスタートし「あ」「い」「う」など、一文字一文字習って来ますが、今日「あ」と「い」、次の日は「う」と「え」、その次は「お」と「か」と、だいたい1日2文字ペースで進むため、もし文字が読めない子、書けない子であれば予習復習は必須だと思います。

小学校入学後に、授業の予習復習をする時間が取れる場合はそれでも良いと思うのですが、今までやってこなかった子にいきなり勉強させるのは難しいかもしれません。

それでも、授業は待ってくれません。1学期の後半からは国語でも文章問題が出てきますし、2学期になると漢字を習い始めます。どんなに遅くても1学期中には平仮名、カタカナをマスターさせることが大事だと思います。

実は、長女は平仮名、カタカナは読むことも書くこともできるのですが文章を作るのが苦手です。1年生になって2ヶ月ほど経ったころから、学校で文章を作る機会が増えてきました。

文章を作るというのは作文といったことではなく、たとえば、図工で何か作品を作ったときに自分の作品の説明文を自分で書いたり、自分の宝物を紹介するといった授業のときには、その宝物の説明と、なぜ自分にとって宝物なのか?といったことを文章で書かなくてはいけません。

長女の文章は「楽しかった」「嬉しかった」などの感想は出てくるのですが、では「なぜ楽しかったのか?」「なぜ嬉しかったのか?」「どんな風に楽しかったのか」といった具体的な事柄が書かれてなく、語彙力の低さを痛感しました。とても上手に文章を組み立てている子も何人もいたので、それは訓練の差だなと思いました。

そうなんです。小学校1年生のころから、文字が書ける、文字が読めるだけでは足りず、「自分の言葉で自分の気持ちを伝えられる」ことが求められているんだなと感じました。

算数は1桁の足し算でOK

国語のレベルに比べると、算数は小学校からスタートしても十分間に合うように思います。最初は一桁の足し算から始まります。2学期になると、答えが10を超える足し算、引き算になり、2学期後半から繰り上がり足し算、引き算になります。

なので、授業で習ったことを一つづつ丁寧に復習していけば、授業に置いていかれることは無いと思います。

それに算数は慣れの部分もあると思うので、国語よりかは勉強させやすいかなと思います。

なので、入学までに1から100までの数字が言えればOKで、一桁の足し算、引き算が少しでも出来るなら問題無いと思います^^

幼稚園卒と差が出る勉強以外にも練習させた方がいいこと

国語や算数といった勉強以外にも、練習させててよかったなと思ったことは

  • 鉄棒
  • 縄跳び
  • ピアニカ

の3つです。鉄棒と縄跳びは年長クラスの運動会の障害物競走の種目にあったことから練習させました。

保育園でも練習する時間を設けてくれていたようですが、保育園での練習だけでは足りず、週末の公園で逆上がりの練習をさせたり、保育園から帰ってきたあとに自宅前で縄跳びの練習をさせました。

そのときは、鉄棒は前回り、縄跳びは10回が限度でしたが、運動会を終えたあとも練習を続けさせ、今では逆上がりもマスターし、縄跳びも100回飛べるまでになりました。

ピアニカも保育園の発表会で練習する機会があったことと、自宅に玩具のピアノがあって時々教えてあげていたので、下手なりに少しは弾けるようになっていました。

縄跳びも鉄棒も、練習をしなくても上手に出来る子はいます。しかし、出来ない場合には親のサポートが必要になりますよね。昔であれば、「放課後学校で練習しておいで」って言えたかと思いますが、今は休み時間も、放課後も学校のグラウンドや遊具で遊ぶことを禁止している学校も少なくないと思うので、クラスの上手い子に教えてもらうといったことが難しいかと思います。

実は、知り合いのママのお子さんが長女と同じ小学1年生なんですが、クラスで縄跳びができないのがその子だけのようで、「もっと早くから練習させておけばよかった。クラスで自分だけが出来ないっていうのがショックだったらしく練習もしたがらないのよね」と話されていました。

学校側が「○月までに縄跳び10回以上飛べるように」といったことを事前に教えてくれていたら、そのママもそれまでに練習をさせたりしたと思うのですが、そういったことは事前連絡は無いので、各家庭で先輩ママなどから、どの程度まで出来る必要があるのか?を教えてもらったりする必要がありますよね。

我が家もそうですが、保育園に子供を通わせていると、洋服の着替え方、玩具の片付け、お友達とのやり取り、トイレトレーニング、箸の使い方、ハサミの使い方、などなど多くのことを保育園で学んでくることが多いと思います。

それに親も忙しいご家庭が多いので、我が子と他所の子を比較したり、自分の子供が全体のどの位置にいるのか?どのレベルなのか?といったことを意識する機会は本当に少ないと思います。

もちろん、子供それぞれに成長のスピードは違いますし、伸びる時期も違います。できるだけ子供のスピードでやらせてあげたいという思いも当然理解できますが、それが小学校入学後の躓きになってしまっては、子供自身もツライと思うので、最低限達してて欲しいレベルというのは親が意識しておいた方がいいのかな?と思います。

クラスで1番は目指さなくても良いと思いますが、クラスでビリにならないことも大事だと思います。

まとめ

多分、入学当時の長女のレベルは「1.優秀、2.普通、3.もうちょっと頑張ろう」の3段階だったら確実に「もうちょっと頑張ろう」のレベルだったと思います。

長女自身も、保育園時代と比べて周りより出来ないことが多い現実に直面して「勉強してもすぐ忘れちゃうんだよね」「どうせできないよ」「授業楽しくない」など、自信を無くしているような発言をしていた時期もありました。

それでも、放課後や、週末、夏休みなどに出来る限りサポートしてあげるようにした結果、いまでは「授業も楽しい」と言ってくれるようになりました。

小学校入学してすぐにスタートダッシュをかける必要はないけれども、子供が「自分はできない」「他の子に勝てない」と苦手意識を持ってしまうと、どんどんハードルが上がってしまうと思います。

大人でもそうだと思うのですが「何事も上手にできると楽しくなる」「人より出来ると思えると好きになる」「努力したことが出来るようになると楽しい」といった部分は必ずあると思うので、小学校入学後に子供自身が、前向きに新しいことをチャレンジしたい(できる)環境を保育園時代から作ってあげることが大事だと思います。

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