我が家の長女が、保育園にお迎えに行っても帰りたがらなくなったのは、長女がちょうど年少クラスの3歳のときでした。
それまでは、私がお迎えに行くと「ママー待っていたよ!」と笑顔で教室の奥から駆け寄ってきてくれていたのに、その頃が遠い昔のように感じられ、とても悲しい気分になりました。
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3歳が保育園から帰りたがらないときの様子
今となって考えてみると、長女が保育園にお迎えに行っても「えー帰りたくない」と言うようになったのは、2歳児クラスから始まっていたように思います。
長女が通う保育園では、玄関脇に絵本ラックが置いてあり、そこにその日読んだ本が書くクラスごとに並べられていました。娘の教室から玄関に行くには、必ずその場所を通らなくてはならず、ほぼ毎日のように「絵本読んで」とお願いされ、私もその絵本を読んであげていました。まだ、文字数の少ない絵本を中心に読んでいたので時間にしたら5分や10分だったと思います。
他にも、そいうふうに絵本を読んであげているママも何人かいたし、そんな長い時間じゃなかったので、私としても負担に感じていませんでした。
最初は、絵本だけだったのが次第にお迎えに行った後もお友達と遊び続けてしまったり、下駄箱で靴下を投げて遊んだりするようになり、一番大変だったのは
お迎えがお友達と同じタイミングになったとき
ただ単にお迎えが同じタイミングになったというだけで、お互いのテンションがMAXになり大興奮。二人で手を繋いで「公園に行って遊ぼう!」と勝手に約束し、保育園前の広場に飛び出していってしまうこと数え切れず
どんなに呼びかけても親の声など聞こえていないかのように、私の声を無視して遊び続けていました。最初は、「家に帰るのが嫌なのかな?」「ママより友達が好きなのかな?」と寂しい気持ちにもなりましたが、長女の様子を見ていると「単純に友達と遊ぶのが楽しくて楽しくて仕方がない」といったように見えました。
というのも、もともと長女は週末公園に家族で行ったときも楽しくなっちゃうと、なかなか帰りたがらなかったり嫌がったりすることは多かったし、そういった場面以外でわがままを言うことはほとんどありませんでした。
それに、友達と遊んでいるときの長女の表情がとても楽しそうで、まだ長女には兄弟がいなかったし、親戚も近くに住んでいなかったので、月齢が近い子と楽しそうに遊ぶ姿が、とても微笑ましく感じました。
でも、だらだらと子供が満足するまで遊ばせていたら、日も暮れてしまうし夕食を準備する時間も遅くなってしまいます。そのため、ルールは必ず守らせるようにしていました。
ルールは必ず守らせる
子供と話し合って決めたルールは以下の4つです。
- 帰る時刻は厳守させる!
- 予定がある日は事前に伝える
- できるだけ自主性を重んじる
- 我慢できたときは褒める
対処法1:帰る時刻は厳守させる!!
お迎え後にもし友達と広場で遊ぶとしても「6時になったら帰る」というルールは長女と話し合って決めていました。
どんなに楽しくても「6時には絶対に帰る」。このルールだけは必ず守らせていました。
それ以上、帰宅が遅くなってしまうと
- 夕食の準備が間に合わないこと
- 夕食とお風呂のあとに家で遊ぶ時間がなくなってしまうこと
- 夜寝る前の絵本を読む時間がなくなること
- 好きなテレビも見れないこと
など、遅くなってしまうことによって生じるデメリットは、事あるごとに何度も説明するようにしました(すぐ聞き入れてくれることは少なかったけれど・・・)
対処法2:予定がある日は事前に伝える
例えば、お迎え後に病院に行くときや、帰りに買い物をして帰りたいときなど、理由があって遊ばせたくないときは、必ず朝保育園に向かう道中で伝えるか、お迎え行ったときに早く伝えるようにしていました。
遊びたいスイッチが1度オンになってしまうと、オフにするのは難しいけれど、オンにしない方法があれば、子供も気持ちを切り替えやすいので良いかなと思います。
3歳ぐらいになれば、遊べない理由を子供もしっかりと理解できるようになるので、しっかり説明してあげるといいでしょう。
対処法3:できるだけ自主性を重んじる
これは何かのテレビでみたのですが、保育園で公園に行き、子供が滑り台をしていて保育士が帰る時刻になって、保育士が「帰るよ」と、伝えても子供が「イヤ!!」となったとき、保育士が「あと2回ね」などと勝手に決めてしまうと子供は反発することが多いようですが、子供自身に「あと何回滑りたい?」と、聞いて回数を決めさせてあげると、その回数で満足してすんなりと帰ってくれる。というのです。
このように、子供自身に
あと何回やったら帰る
あと何分遊んだら帰る
ということを決めさせてあげるのも一つの方法かなと思います。
それと似たようなことですが、我が家ではあと10分で帰りたいときにわざと「あと5分で帰るよ」と伝えます。そして5分後に「もう5分経ったから帰るよ」というのですが、高い確率で「えー。嫌だ」となります。でもこっちもそういう返答は想定済みなので「じゃ、あと2分だけ待ってあげるよ」と2分待ってあげます。
そしてまた2分経つと「帰るよ」と声を掛けると、結構すんなりと帰ってくれることが多かったです。この方法は結構、成功率が良くてほとんどの場合、当初の予定より数分早く帰れることが多かったです。
親としても、時間を厳守できるし、子供も満足してくれるので有効だと思います。
対処法4:我慢できたときは褒める
遊ぶのを我慢できたときは、必ず褒めるように心がけていました。
私の考えとしては、子供がワガママを言うのは当然でありそれを親の都合で無理に押さえつけるというのは違うかなと考えています。
むしろ、ワガママを言ってくれる方が子供の本音を聞けるし、思っていること考えていることが理解しやすいので、どんどんワガママは言ってほしいなと思います。
そのワガママをどの程度受け入れられるか、どういったワガママなら良くて、どういったワガママなら駄目なのか?ということを子供と親で話し合いながら、子育てしていくことが大切なのかなと私は思っています。
なので、長女が遊びたい気持ちを我慢して、遊ばずに帰れたときは「我慢できて偉いね」と褒めてあげるようにしていました。褒めてあげると長女は照れくさそうに「エヘヘ」と笑っていました。
まとめ
もし、お迎え後に子供の「帰りたくない!!」という主張を聞いてあげて10分、15分遊ばせることで、子供が満足して帰ってくれるなら、その方がママにとっても楽になることもあると思います。
我が家の場合は、15分でもお迎え後に遊ばせてあげると夕食も自分でいっぱい食べてくれるし、夜の寝かしつけも短く済むことが多かったです。
お迎えに行って「帰りたくない」と言われると、ショックを受けてしまったり、どうにか早く帰る方法をと、ついつい親の気持ちだけを優先させてしまうことは多いと思いますが、毎日ではなくても、たまには子供の遊びに付き合ってあげたり、ワガママを聞いてあげても良いのかなと思います。
長女は5歳前ぐらいまでは、「帰りたくない」「もっと遊びたい」ということが多かったのですが次第に自分から「帰る」というようになったり、友達に誘われても「今日は買い物があるからごめんね」と言えるようになりました。
なので、もしアナタの子供も保育園にお迎えに行ったときに「帰りたくない」「遊びたい」と子供が言ったとしても心配しないでください。