学生時代の友人が役所の保育課。しかも、保育園入園などを担当しているというので、話しを聞く機会がありました。
私自身、娘のときには
認可申し込み → 不承諾 → 認可外入園 → 認可転園
と、一筋縄ではいかなかったので
認可保育園の内定、不承諾がどうやって決まるのか。
また、同じような点数でも第一希望に入園できる人と第四希望に決まる人の差は何なのか、とても興味がありました。
認可保育園の入園に必要な基準は各自治体によってHP等に明記され
入園の基準となる点数も公開されていますが
- 公務員だと点数が加算される
- 窓口に何度も相談に行き顔を覚えてもらった方が有利
- 地域の議員さんに頼めば入れる
- 園長先生に手紙を書く
など、嘘か本当か分からないようなウワサ数多くあり、その真偽を聞いてみました。
まず、友人の働く地域の情報です。
日本海に面する地域で人口は80万人ほど(人口の数は増加傾向)。電車などの交通機関も発達しているが、車一人一台持っている車社会。自然も多く、東京ほど栄えてはいないが生活する分には不自由のない地方都市です。
友人はそこで2年保育課の担当をしています。(公務員は3年ほどで配置転換があるため、担当歴が短いという議論は当てはまらない)
保育課担当者にズバリ聞いてみました
Q.公表されている点数以外にも加算になる条件があるのか?
A.2年前から小学生以下の子供の人数は高い加点がある。
小学生以下の子供の数が多いほど優位になるように変わってきている。
Q.職業によって加算はあるのか?公務員だから加算というような裏点はあるのか?
A.公務員だから加算される(優先的に認可保育園に入れる)というのは存在しない。
むしろ年収で見たときに収入が安定している等の理由で
他者と同点になったときに落とされる可能性が高い。
ただ、うちの地域では保育士と幼稚園の先生には高い加算がある。
それは、保育士が現場復帰してくれれば保育園側の定員も増えるから。
Q.同点となった場合、抽選の可能性があると記載されている自治体もあるがどのように抽選するのか?
A.うちの地域では、抽選ということは絶対にありえない。
各家庭ごと細かく見ていく。
同じ点数であっても項目に優先順位はあって、どの項目の点数が高いか等で比較する。
税金の滞納がないか等もチェックする。
すべての項目で同じ場合は、最終的には世帯年収で判断する。
世帯年収で必ず差は出る。年収の高い方が落とされる。
Q.窓口に何度も相談に行く方がいい?
A.職員の私情が結果に影響することは絶対にない。
逆に「なぜそれを言ってしまうかなぁ。相談に来なきゃバレないのに」というようなこともある。
電話での匿名相談の方がいい場合も多い。
Q.地域の議員さんに頼めば入れる?
A.そういう話は聞いたことが無い。
Q.待機児童が出たら、何かしら保育園に働きかけはするの?
A.公立の保育園にはお願いする。 「待機児童が●●人だからどうにかならないか。」と相談する。 結局は保育士の数次第だから、入れてもらえることもある。 Q.不承諾通知が来て、役所に文句を言いにくる人もいる? A.結果が出た後よりも、申し込みの段階で騒ぐ人の方が多い。 申し込みが終わればそんなに対応が難しい人は来ない。 A.うちの地域は外国籍の人が多くないから、そういった地域があるのかは分からないけど、うちの地域では国籍によって判断はしない。 以上が友人が話していた保育課の本音です。 保育園に入れなきゃ仕事復帰できないし、仕事復帰しなきゃ家計が苦しいと思うと、申込みをする側も力が入ってしまいますよね。 そういった思いから発生した嘘や噂が広まってしまって余計に混乱する状況になっていると思います。 でも、保育課の友人の話を聞いて、保育園に入れるか入れないかは点数によって客観的に、公平に判断され、同点の場合は、これも公平に収入によって判断されることが分かりました。 ただ、保育士などの職業によっては優先順位が高くなることがあるようです。そのほかの公務員は特に優遇されることはないようですね。 ついつい「お役所仕事して!!」と市民からは攻撃されやすい立場だと思いますが、現場は現場なりに苦労してやっているんですね。 ちなみに、我が家の保活記録は以下です。 なかなか大変でした(泣)
Q.外国人枠というものもある?
まとめ
認可保育園の見学
認可保育園の申し込み当日
認可保育園の申し込結果その後