この夏、小学生になったばかりの6歳の長女が夏休みに一人で飛行機に乗り、私の両親がいる地へと向かいました。
それまで、産まれて1日も親のもとを離れたこともなく、私と離れたのも第二子出産のため入院していた期間のみ。パパもママもいないところに一人で行けるのか?私たちも不安でした。
でも、きっと娘が一番不安だったはず。
私達夫婦が、小学1年生6歳の一人帰省を決断した理由と、手続き方法、利用してよかった点、反省点をまとめましたので、是非読んでください。
行かせてみたいけど、ちょっと心配・・・と思われている方には参考になるはずです^^
目次
jalキッズおでかけサポートとは?
私達が今回利用した航空会社はJALです。JALには「キッズおでかけサポート」といった無料のサービスがあり、条件を満たせば子供を一人で飛行機に乗せることができます。
http://www.jal.co.jp/dom/support/smilesupport/kids.html
子供の年齢が満6~11歳であれば、このサービスを利用することができます。ただ、子供が満6~7歳であれば、事前にサービスの利用を伝えた上で航空券の予約をする必要があります。
予約方法は?
我が家の場合、帰省する際には事前にWebで購入券を予約し購入をするのですが、満6~7歳の航空券はホームページでは購入できません。JALスマイルサポートデスクに電話して、「キッズおでかけサポート」の利用希望を伝えて、予約する必要があります。
●スマイルサポートデスク
0120-25-0001
営業時間 : 7:00~20:00(年中無休)
東京 : 03-4330-2525*
大阪 : 06-4799-2525*
札幌 : 011-242-2525*
福岡 : 092-261-2525*
電話で予約するときに、座席の希望を聞いてくれました。我が家はCAさんに様子をみてもらいやすい位置を希望し通路側にしてもらいました。窓側の奥の席だと、トイレへの出入りも気を使うだろうし、通路側の方がCAさんも声をかけやすいだろうと判断したためです。
もし乗り物酔いしやすい子であれば、飛行機の真ん中の位置が良いと思います。前方や後方よりも揺れが少ないとされています。また、トイレが近い子はトイレの近くがオススメです。大きい飛行機だと、トイレまで少し距離があり揺れる飛行機の中で歩くのは慣れていない子だとちょっと苦労するかもしれません。
電話で予約をしたら予約番号をいただき、購入期限までに購入すればOKです。購入はJALのホームページからできます。購入の際には、予約番号と、搭乗する便名、搭乗日時が必要になります。
当日の流れ?
我が家は、羽田空港の利用でしたので、当日はJALスマイルサポートカウンターに行きました。JALスマイルサポートカウンターでは、キッズおでかけサポート申込書と同意書の提出を行いました。
夏休みシーズンで窓口は混んでおり、30分ほど待たされたので、時間にゆとりをもって行くことをオススメします。また、キッズおでかけサポート申込書はJALのHPからダウンロードできるので、家で書いて持っていくと時間短縮にもなりますね。
往復ともにキッズおでかけサポートを利用する場合は、申込書もそれぞれ必要になります。
機内に持ち込まない手荷物もJALスマイルサポートカウンターで預かってくれます。
手続きが終わったら、時間をみながら親子で保安検査場に向かいます^^
そうなんです!!親も搭乗口までは一緒に行けるんです。飛行機に乗り込むギリギリまでパパやママが一緒に付いていられるというのは、子供も安心しますよね。
当日はパパが付き添ったので、一緒にじいちゃん、ばあちゃんへのお土産を選んだり、昼食のそばを食べて過ごしたそうです。
その後、保安検査場を抜け搭乗口に向かいます。搭乗開始は大体、出発時刻の約20分前に開始されることが多いので、それまでにトイレに行ったり、荷物を整理して過ごしたそうです。搭乗開始時刻が近づくと、搭乗口近くのトイレは混み合うことも多いので、余裕を持ってトイレに行くように声をかけてあげると良いですね^^
子供が搭乗口を抜けて飛行機に乗り込むのを確認したら、お見送りは完了です。
でも、すぐに帰らないで!!
飛行機に乗り込んだからといって、確実に離陸するとは限りません。特に、夏休みや年末年始などは整備トラブルなどで出発が遅れることも多いし、登場予定の人が全員揃うまで30分以上待たされることも少なくありません。
今回も、長女を含め乗客全員が飛行機に乗り込み、滑走路に向かって飛行機が動き出したと、思ったら、すぐに引き返して来たそうです。飛行機は30分ほど整備し、無事に出発したそうですが、搭乗口外では「整備不良のため出発が遅れております。整備の結果次第で飛行機を変更する可能性があります」といった内容のアナウンスが流れていたそうです。
もし、代替機に変更になった場合、代替機の整備や搭乗口の変更、乗客の移動などを含めると1時間遅れでは済まなかったと思います。
なので、必ず飛行機が飛び立つのを確認して、パパやママは帰って欲しいなと思います。
航空機の運行情報は、以下のページでも確認できます。
https://www.jal.co.jp/cms/other/ja/weather_info_dom.html
飛行機に子供一人で乗せるために必要なこと
でも、いくら良いサービスがあっても、本人の「一人で乗る!」という気持ちが1番大事です。
無理強いは可哀想ですからね・・・
ただ、我が家は共働き家庭。1ヶ月半もの長い夏休みを学童に通うだけの日々にしてしまうのは、子供も飽きるだろうし、旅行に連れていけないのもちょっと可哀想という気持ちがありました。
保育園時代には無かった、初めての夏休み。少しでも楽しい夏休みにしたいなと夫婦で話し合った結果、私の両親のいるところに一人で行かせてみようということになりました。
そのため我が家の場合は約半年ほど前から徐々に本人の気持ちを高めていきました。
まずは興味を持ってもらう
まず最初は保育園の年長の冬、年末年始に私の実家に帰省したときのこと。家族みんなで羽田空港に向かいました。羽田空港へは家族で何度も行ったことがありますが、娘に羽田空港全体の施設説明などはしたことがありませんでした。パパが手荷物を預けている間に、私と子供2人で羽田空港内を歩いて回りました。
私
娘
私
娘
私
娘
そうなんだぁ
私
娘
といった感じで、まずは、お伺いを立ててみました(笑)
きっと「えー!!無理無理。絶対無理」って言ってはいましたが顔が笑っていたので、パパが合流したあとも搭乗手続きの仕方や、飛行機への乗り込み方、飛行機内での過ごし方などを説明しました。
今まで長女も何度か乗ったことのある飛行機ですが、ちゃんと説明したこと無かったので、一人で飛行機に乗せる前にしっかりと説明できたのは良かったと思います。「慣れない空港という場所で、慣れない飛行機に初めて一人で乗る」という不安を少しでも取り除いてあげれたというのは大きかったかなと、娘が帰ってきた今でも思います。
説明はあくまでもさり気なく。あまりに熱を込めるとやる気を無くしてしまいそうだったので、あくまでも飛行機って凄いでしょ!アピール程度に。
留守番をさせてみる
年末年始の旅行から帰ったあとに、少しづつ一人でお留守番させるようにしてみました。時間は10分から初め、徐々に30分程度。
飛行機一人で乗るのと、留守番は関係あるの?と思うかもしれませんが、一人で留守番できない子は飛行機に一人で乗るのは無理だと私は思います。
飛行機での移動時間は約2時間。その間一人で、何して過ごすのかを考え、一人でトイレに行き、一人でおやつを食べます。
長時間のお留守番ができる必要はないと思いますが、一人で過ごすことに少し慣れておいた方が良いと思います^^
一人でお使いに行かせる
長女は引っ込み事案な性格で、保育園時代から自分の意見を先生等に言うのが苦手でした。言いたいことがあっても我慢してしまうこともありました。
しかし一人で飛行機に乗るということは、自分が困ったときに「手伝ってください」「お願いします」ということは最低限言える必要があります。しかも、それを初めて合った人に言うのです。
大人でも「寒いなブランケット欲しいな。でも忙しそうだな。ちょっと我慢しようかな」という気持ちになることあると思います。
でも、子供が「ちょっとトイレ行きたいな。でも、トイレ行って良いのかな。もうちょっと我慢しよう」では駄目です。漏らしいちゃう可能性大です。
飲み物をこぼしてしまったとき、まずは自分が困っていること、助けて欲しいことは絶対に言えるほうが良いです。
そのための練習も兼ねて、長女には一人でお使いに行く練習も数回させました。と言っても、スーパーまでは心配だったので一緒に行ってました。
最初のうちは置き場がわからない商品があると私の方に来て、教えて欲しいと言っていましたが「スーパーの店員さんに聞いてごらん」と言って、知らない人に話しかる練習をさせました。
我が家の長女のように大人に話しかけるのが苦手な場合は、知らない大人とも緊張せずに話せるように練習させてあげると良いと思います。
お使いはお店が混んでいない朝イチなどの時間帯であれば、店員さんも優しく丁寧に接してくれるので、長女にとって一人でお買い物が出来たというのは、自信につながったようでした。
周りの人に言って持ち上げてもらう
もしかしたら、これが一番効果あったかもしれません。
長女が一人で飛行機に乗ることが決まってから、保育園時代の友達や、習い事の友達、下の子の保育園の先生など、多くの人に「一人で飛行機乗るよ」と伝え、みんなから「長女ちゃん、凄いね!!」と本人を褒めてもらいました。
色んな人に報告することで後戻りできない状況を作るのと、みんなから褒められて前向きな気持ちをギリギリまで維持してもらうようにしました。
出発する1週間前には「一人で飛行機乗れるかな・・・」と弱気な言葉も出た長女ですが、合う人合う人に「もうすぐ出発だね。偉いね。凄いね」と言われ、モチベーションをアップしたようで、出発当日も嬉しそうに乗り込んだそうです。
親の「大丈夫だよ」という声かけも大事ですが、周囲の人の言葉も物凄く力になるんだなと実感しました。
根拠のない自信ほど強いものは無いってことですかね。
良かった点と反省点
今回、私達夫婦も初めてjalキッズおでかけサポートを利用し、小学1年生の6歳長女を一人で飛行機に乗せたわけですが、サービスを利用してよかった点と反省するべき点もありました。
良かった点
サービスの申し込みは電話受付のみでしたが、特に手がかかることもなくスムーズに行えたと思います。
反省点
反省点もあります。機内での過ごし方についてはある程度親子で話し合い、絵本や漫画、自由帳、筆箱などを用意しました。喉が乾いた時用の飲み物や、お菓子も持たせました。
暇をせず過ごせるようにとの思いからリュックに入れて持たせたのもでしたが、機内に乗り込んだ際に、頭上の収納に仕舞われてしまったようです。
つまり飛行機が出発し、到着するまでの約2時間、手ぶらの状態で過ごしたようなんです・・・
一応娘には「荷物は足元に置いてね」とは伝えたのですが、娘が忘れてしまったのか、CAさんとのやり取りが上手くいかなかったのか分かりませんが、上手くいかなかったようです。
頭上に置いた荷物もベルト着用サインが消えれば取り出すことができるのですが、娘にそれを伝えていなかったために、ジュースも飲めず、お菓子も食べれず、ただ座っていたという娘の話を聞いて、ちょっと可哀想に思いました。
同じサービスを利用して搭乗した子は娘意外にも10人ほどいたそうですが、座席はそれぞれバラバラなため一緒に話したりすることも出来なかったそうです。
寂しさのあまりか、「ちょっと泣いちゃった・・・」と後日話していました。
もう少し、機内での過ごし方やCAさんへの伝え方などを長女とシミュレーションをするなどしてあげれば良かったなと反省しました。
また、カウンターで預かってもらった荷物ですが、目的地に到着したあとの荷物受け取りは子どもたち自身で行ったそうです。長女の荷物は、さほど重くなかったので問題なかったそうですが、「自分の荷物かな。と思ったけど、キャリーケースもいっぱいあって自分のものか心配でドキドキした」と話していました。
荷物の預け先は確認していましたが、受け取り方法は確認していませんでした。きっと空港のスタップの人が受け取って渡してくれるだろうと安易に考えていました。
きっと、子供が困っていると周りの大人が手助けしてくれるとは思いますが、出来るだけ子供が自分で持てる荷物に押さえておく方がいいと思います。また、似たようなバッグは沢山あるので、子供が判別出来るデザインをオススメします。黒いバッグも何か紐を付けるなどの工夫があると良いですね。
あっ!!バッグの外のキーホルダーは駄目です。高い確率でちぎれて無くなります。
まとめ
一人で乗って欲しいものの、一人で寂しくなならないか心配・・・など親も不安ですよね。
初めて一人で飛行機に乗った我が家の長女に「来年も一人で飛行機乗ってじいちゃん、ばあちゃんのとこ行く?」と聞くと、少し考えたのち「うん。行く!!」と元気よく答えていました。
6歳の長女にとっては、飛行機に一人で乗れたということは大きな自身になったようです^^
そして長女が実家に行っている間、私も平日の夜も、週末もゆっくり過ごすことが出来き、私にとっても束の間のリラックス期間になりました。