保活と聞くと、必死になって自分の子供をに認可保育園に入園させるために保育園を探し、申込みを行うというイメージがあるかと思います。
でも、その一方で
あえて落選するために保活を行う
という場合があるというのも事実です。
保活あえて落選とは?
保加あえて落選
というのは、簡単に説明すると育児休暇を延長するための手段として保活を行い(保活を行っているふり)、市役所から不承諾通知書をもらい、認可保育園に入園できなかったという事実をもとに、育児休暇を延長してもらうということです。
現在、育児休暇は子供が1歳の誕生日前日までとなっていて例外として認可保育園に入園できなかった場合のみ育休の延長が認められます。現在、育休を延長すると最大で子供が2歳の誕生日を迎えるまで取得することができます。
私の周りでも育休を延長したいというママは多くて、
- ゆくゆくは仕事復帰しようと思っているけどまだ子供と一緒に過ごしたいと考えるママ
- 育休取得中に第二子以降も妊娠、出産して育休を連続で取得したいと考えるママ
- 1人目は保活して保育園に入園させ、子育て、仕事、家事を頑張ってきたけど、あまりの大変さに第二子以降はゆっくり育休を過ごしたいと考え
などがいます。
私の周りのママ友に共通しているのは
- 仕事はやめるつもりはない
- 保育園に入った後の大変さを考えると少しでも長く育休を取得したいと考えてしまう
- まだ月齢が低いうちは復帰しても逆に同僚に迷惑をかけてしまう
といった不安を抱えているように思います。
「育休を延長したい」と思っていても、無責任に「まだ働きたくないから」と考えているママは少ないように感じます。
実際に、私も以前ママ友から
育休を延長したいから、保育園の申し込みでは倍率の高そうな保育園を1箇所だけ書いて申し込みをしようと思っているんだよね・・・
と、相談されたことがあるのですが
それに対して、とっさに出た言葉は
いいね!!それ!!育休延長できるならその方が良いよ!!
でした。
私自身は、子供が2人いて上の子は1歳の誕生日から認可外保育園0歳児クラス。下の子は生後9ヶ月から認可保育園0歳児クラスに預けて仕事復帰しました。
保育園が見つかって仕事を続けることができたという意味では、とても良かったのですが、子供を保育園に通わせながら、仕事、家事をこなす日々は想像以上に大変で、何度も「仕事やめたい」と思いながら、ここまで来ました。
それに、上の子の出産が20代後半、下の子の出産が30代前半でしたので比較的体力に余裕があり多少の無理が効いたことも、仕事をやめたいと思いながらも続けてこれた原因だと思います。
上の子と下の子は年齢が4つ離れているのですが、それには理由があって、我が家は夫婦の実家が遠方で子育てのサポートがなかったこと、旦那も仕事が忙しく、子育てと家事はほぼ私一人が担っていて、上の子が3歳を過ぎるまで毎日が本当に大変で、とても2人目を考える余裕すらありませんでした。旦那との会話も1日30分もなかったと思います。
そういった苦労を私自身が経験しているため、ママ友の「育休を延長したい」という気持ちには素直に賛同できました。
保活激戦区では珍しくない
私が住んでいる地域は、待機児童も多く夫婦ともにフルタイム勤務でも、認可保育園は第一希望に入れることは難しく、第四希望以降の保育園に決まるということも珍しくないほどです。
勤務先が東京都内という場合も多く、電車で1時間通勤というご家庭もあります。旦那さんが都内の会社に勤めているという場合は、残業も深夜までだったり、朝も7時過ぎには家を出てしまうというご家庭も少なくないように思います。
我が家の旦那も以前勤務していた会社では、朝7時15分には家を出て帰宅は22時過ぎでした。
そうなると平日は家に帰ってくるには「ほぼ寝るだけ」の状態で、子供と遊ぶ時間もほぼ無かったです。そのため唯一、子供を保育園に連れて行くのが旦那の役割だったのですが、玄関で靴を履かせるまでは、私の仕事。旦那は準備が全て完了した子供の手を引いて、保育園まで自転車を走らせるのみ!!
でも私の周りのママ友もほぼ、似たような状況のご家庭ばかりです。
子供が風邪を引いても仕事を休むのはママで、ママがどうしても仕事のときは、実家の手を借りているケースが圧倒的です。
知り合いのママ友の中には、子供が5歳のときインフルエンザになり1週間ほど保育園を休ませる必要があったのですが、丁度大事な仕事と重なってしまい、1日は自分で休んだけれど2日目以降は難しかったため、わざわざ静岡から実家の母親に新幹線で来てもらった
と、話していました。
新幹線で来てもらうケースは多くないと思いますが、電車で1時間かけて実家の母親に来てもらうというのは、よく聞くので、子供を保育園に通わせることになった場合は、そういったサポートがあることが前提となってきます。
そういった現実を知ると、自宅から離れた保育園に通わせて毎日15分以上自転車で通うぐらい(雨の日は徒歩30分)なら、育休を延長して次年度にかけるか、もし次年度も駄目な場合は、認可外保育園を検討したいという気持ちになっても無理はないと思います。
保育園料も、認可保育園と認可外保育園では多少の差は出ますが、私が住んでいる地域では認可保育園でも保育料が比較的高いため、1万~2万の差だと思います。
保育の質や、いずれ転園を希望することを考えると、最初から認可保育園に預けれれるのがベストですが、3歳児クラス(年少)からは認可保育園の定員枠も増えるので、そのタイミングまで認可外保育園でいいと割り切ってしまえば、トータルでの保育料はそこまで気にならないと思います。
保活あえて落選以外の選択肢がない
子供を出産して、子供が可愛くて仕方がないママが、もっと子供と過ごす時間が欲しいと思ったときの選択肢は2つしかないように思います。
- 1.仕事を辞める
- 2.育休延長
まずは、仕事を退職して専業主婦になるという選択肢です。実際に、出産を機に仕事を辞める女性は少なくありません。でも、仕事や好きだったり、経済的な理由、将来への不安などから出来れば仕事を続けたいと考える女性は少なくないと思います。また、育休を取得しておきながら復帰せずに退職することに抵抗がある場合もあると思います。
そうした場合、育休を延長するしか選択肢がありません。
仕事を復帰しても時短勤務などを利用して、ある程度子供との時間を確保することはできるとは思います。
でも、子育て、家事、仕事全てを一人でこなさなきゃいけない現実は想像以上に辛く、大変です。もちろん、旦那さんが子育て、家事に積極的に参加してくれるのが1番良いのでしょうが、30代にもなると責任ある仕事を任せられる場合も多いでしょうから、個人の気持ちだければどうしようもないということも少なくないと思います。
さらに、仕事復帰すると育休手当の支給はなくなる代わりに、毎月の給料が入ります。時短勤務をすると、給与からその分がひかれ、さらに保育園料もかかります。そうなんです。思ったよりも手元にお金が残らないのです。
育休手当がもとの給与の約半分だったことを考えると、復帰後は育休手当の倍になるはずなんですが、私の場合、時短勤務の減額と、保育料の支払いだけで10万円ほどかかりました。
こうなると、なんの為に働いているのか分からない感覚になり、給与半額でいいから育休中の方が楽だったと、ちょっと絶望しました・・・
まとめ
保活激戦区で「あえて落選する」と聞くと、必死で保育園探している人にとって迷惑!!!!という気持ちも分かります。私も必死で保活しましたから、保活当時であればそう思ったに違いありません。
でも、内定がでた保育園を辞退した場合、次年度の選考では不利になる自治体もあります。私の住んでいる地域ではそうです。
なので、それなりのリスクは抱えたことを考えたうえでの選択だと、今は考えています。
働きたくなーい。もっと休んでいたーい。
といった軽い気持ちで選択しているわけでは無いと私は思います。
色々と悩み、考え「子供ともっと一緒にいたい」と思った結果として「あえて落選」といった選択になっているのだと思います。