一昨年の出来事です。
まだ下の子が産まれる前の長女が3歳の夏。
家族で公園の砂場で遊んでいると
3人の子供を連れたご家族がやってきました。
小学生2年生ぐらいの女の子と
年中さんぐらいの女の子と
2歳前後の男の子とパパとママの5人家族でした。
最初はお山を作ったりしていたのですが、
2歳前後の男の子が水を汲んで欲しいと主張し出しました。
しかし、あいにくバケツを持っていなかったようで
パパは「バケツがないから無理だよ」と優しく伝えたのですが、
おそらくイヤイヤ期の真っ最中の男の子。
それで納得するはずはなく、次第に大声で怒り出し
最後には寝転がって駄々をこね始めました。
我が家もイヤイヤ期には手がかかったので
「あー子供が3人もいて大変そうだな」と見ていました。
周りの目も気になるところなので、急いで泣き止ませようと抱っこしたり
「駄目でしょ」と叱ってみたりするのが一般的な対応かと思うのですが
そのパパさんの対応は違いました。
寝転がって駄々をこねている子供を見て
「あーバタバタしてる(笑)」
「みてみてバタバタしているよ」というと
他の兄弟も「本当だ。赤ちゃんみたい(笑)」と笑ったのです。
私は、駄々をこねている子供を親が笑うというのが信じられず
驚きのあまりみていたのですが、
駄々をこねていた男の子は横目でチラリと家族が笑っているのを見て
えへへ、と自分も笑いだしたのです。
そこでパパが「さあ、おいで」というと
さっきまであんなに水を汲むことに拘っていたこともすっかり忘れたのか
また楽しそうに砂場遊びをはじめたのです。
この体験は、私の子育ての知識が全て吹っ飛ぶほどの衝撃でした。
我が家の長女のイヤイヤ期
なぜって、我が家の長女のイヤイヤ期がはじまったのは1歳半ごろ。
赤ちゃんのころからパパにあまり懐かなかった子でしたが
イヤイヤ期になるとそれが加速。
パパが抱っこしようとすると全身で拒否。
足でパパのお腹を蹴ったりと。
小さい身体のどこにそんなパワーがあるのかと思うほどの嫌がりでした。
朝の保育園はパパの役割だったのですが
玄関を出るタイミングで泣き、
駐輪所について自転車に乗せようとしても足を伸ばして決して座ろうとせず。
毎朝30分近く格闘の末、保育園に連れて行っていました。
その頃、我が家で実践していたのは
1.イヤイヤしてもお菓子は与えない。
⇒見返りを求めるようになる。
イヤイヤすればお菓子がもらえると子供が判断すると聞いたから
2.泣き叫んでいるときは、本人が落ち着くまで待つ
⇒泣いているときは本人は泣くのに一生懸命になり、
泣くことが目的となっているため聞く耳をもたないと聞いたから
3.子供がイヤイヤしても怒らない。しっかり話を聞く。
⇒子供には子供なりの理由があって要求しているため
それを頭ごなしに否定するには親の価値観を押し付けているようで嫌だった
上記3つの実践方法はうまくいくときもあれば
上手くいかないときもあり、あの手この手と手を変え品を変え
試行錯誤の連続の日々でした。
そのため本当に子供と関わるのがつらいと思ったことが何度もありました。
保育園のお迎えの時間になっても足が重く
またあの子供の泣き声を聞くと思うと、本当に憂鬱でした。
でも思えば、そういう後ろ向きな気持ちが娘にも伝わり
娘が楽しいと思える環境になっていなかったのかなと
公園のご家族をみて思いました。
イヤイヤ期の子供に寄り添う
男の子のパパの笑い方は、決して子供を傷つけるような笑いではなく
柔よく剛を制すと言いますか、軽くいなすような対応でした。
優しく見守るという言葉の本質を教えられた気持ちでした。
やはり子供を3人育てているパパさん、ママさんはすごいですね。
決して育児書には載っていない、経験からくるものですね。
誰も不快な思いをせずに、子供のイヤイヤを止める素晴らしい対処法だと感心しました。
現在、我が家の長男は1歳4ヶ月。
少しずつ自己主張が出てきてイヤイヤすることも多くなってきましたが、
こちらが明るく声掛けをすると、
子供自身もスムーズに気持ちの切り替えをしてくれることも多いです。
公園の男の子のように、エヘヘと笑い返してくれることも多いです。
そして何より、私自身の心が楽です。
長男はこれからがイヤイヤ期の本番。
どこまで笑って対処できるか分からないけど
長女の力を借りながら、決してマイナスな空気になることなく
イヤイヤ期を乗り切りたいです。
上記の方法がイヤイヤ期に本当に有効なのか。
経過はまた、お知らせしますね!!